おもに北大洋で小魚やプランクトンを摂りながら暮らすザトウクジラは
例年冬から春を、ハワイや沖縄の慶良間、小笠原諸島沿岸の温かな海で過ごします。
そこでは、胸びれや尾びれで海面を叩いたり(ペックスラップ/テールスラップと言います)
15メートルもある巨体ながらジャンプ(ブリーチ)したりと
豪快な動きも見せてくれます。
南の海に回遊する彼らの目的は、交尾・出産・育児で
この期間中、大人のクジラたちは、ほとんどエサを食べません。
ただひたすら我が子の成長と未来のために、すべてを注ぎます。
その後、春の訪れにあわせ、彼らは子クジラとともに再び北の海へと帰っていきます。
長い旅にも関わらず、途中休むこともないそうで
まさに地球上で最も大きな動物にふさわしく、舞台も壮大です。
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なかでも興味深いのは、あどけない彼らの鳴き声です。
これを音符に置き換えると規則性のあるメロディーになるため
クジラ愛好家や研究者のあいだでは『ソング』と呼ばれます。
このソングは、ハワイ・沖縄・小笠原それぞれで決まっていて
同じ海域でも毎年微妙に異なります。
どうやら、その海その年のテーマソングを自分たちで作曲しているようです。
最初に唄いだすのは、いったい誰なんでしょうね?
しかも、唄うのはオスのクジラだけなので
メスに興味を示してもらうためのラブソングではないかとも考えられています。
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そして、東京から真南へ約1000km離れ、東洋のガラパゴスと言われる小笠原諸島では
いまだ手つかずの自然があふれているためか
こうしたクジラたちの生活を陸地からも眺望でき、もちろんガイドの船も島には多数あります。
時間の流れも忘れ、洋上でクジラたちの唄声に耳を傾けていると
とてもおだやかで優しい気持ちに包まれ、自然に笑みまでこぼれてしまいます。
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尚、小笠原では12月から5月上旬頃まではザトウクジラ
夏から秋にかけては、種類の異なるマッコウクジラに出会えます。
また島周辺には、バンドウイルカやハシナガイルカなど
野生のイルカたちが一年を通じて生活しているので
春先になれば、水着とシュノーケルだけで彼らと一緒に泳ぐこともできます。
亜熱帯地域に属し、毎年元日には海開き行事が催される小笠原ですが、それでも住所は東京都です。
小笠原諸島やイルカたちの様子については、今後、詳しくご紹介する予定です。
それでは、青く澄みきった小笠原の海のなかで、今シーズン最もヒットしているラブソングを
引き続きお楽しみください。
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関連情報へのリンク
『小笠原ホエールウォッチング協会』 www.ogasawara.or.jp/owa/
(イルカの声が聞けます!)


