以前にご紹介した小笠原のザトウクジラも
一頭また一頭と、北の海へ旅立つ季節がやってきました。
島のまわりの、野生のイルカたちも
数ヶ月の別れを惜しむように、無邪気にクジラたちと戯れ(じゃれ)あっています。
「同じ海で生活してるキミたちは、やっぱり仲がいいんだね」
と、ちょっぴり羨ましく(うらやましく)眺めていると
ふと、ある光景を思い浮かべました。
空港のない小笠原では
定期船『おがさわら丸』が、貴重なライフラインとして
東京竹芝から、6日に約1便の間隔で運航されています。
そして、愛着をもって『おが丸』と呼ばれる、この『おがさわら丸』が、島を離れる際は
スキューバダイビングやドルフィンスイムのガイド船5、6隻に
遠く沖まで、見送られることが恒例となっています。
中央をゆったりと進む大きな『おがさわら丸』と
小さな白波をたてながら、その周りを並走するガイド船の様子は
まるで、先ほどのクジラやイルカたちのようです。
同様に、互いの船の上でも、島の人々と観光客たちが
ひとときの楽しい思い出を刻み込むように、いつまでも手を振る姿が見られます。
旅のエンディングを飾るにふさわしい、感動的な情景です。
もちろん小笠原では、決して特別なことではないのですが
「ぼくたちも、クジラやイルカみたいになれるんだね。」
「しあわせは、いつも身近にあるんだね。」
と、忘れがちな大切なことを、思い起こさせてくれます。
ゴールデンウイークの小笠原の空は
初夏の香りとともに、真っ白な入道雲が現れはじめます。
グランブルーに輝く海も、日ごとに透明度を増してきて
いよいよ野生のイルカと、一緒に泳げるシーズンが幕開けです。
機会があれば、ぜひ一度、体験してみてください。
なかでも『ダンシング・ホエール』は
小笠原でいち早くドルフィンスイムを始めた船で
クジラやイルカについて、とても詳しいのでオススメです。名前が素敵ですよね。
それぞれの心が自然のなかで踊る島。そんな小笠原の魅力は、まだまだ続きます。
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